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苦節10年

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どうだ~?


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触れるようになったよ。


苦節10年、やっと触らせてもらえるようになった。


ずっとお外で見守ってきて、ようよう家に入れることが出来たけど、
生粋の野良っ子だったから、警戒心が解けずに家庭内野良化してた。
自分の欲求で触りたいのに触れないのはまだ耐えれるけど、
病気になった時は完全に不利になるから、最初は棒で撫でることから初め
次第に手で撫でれるよう慣れさせる方法で、ようようここまできた。

なんでかというと、
私には、目的というかクリアーしなければならないことがあったから。

家に入れてから、この子はみんなに好意的やったけど、
家猫のボスが敵視してしまい、寝込みまで襲う始末。
ネットで部屋を隔て隔離するしかなくて、私たちが居てるリビングは見えるけど、
こちらには来れないし、1匹やと寂しい、他の猫たちと暮らしたいといって鳴く。
だから、応急処置でこんな物を作ってみた。


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このキャットウォークを渡るとね、


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リビングまで来れるの。

杏さんが、壁をぶち抜いて猫の通り道を作ったって話からヒントを得た。
ちんまりとベッドで寝てはります


対面時間も伸びたので、ボスと接触させるも、やはり攻撃が収まらない。

もともと、うちの子たちは、そんなイケズに出来てないのになぜ?
保護猫が入れ替わり立ち替わり入っていたので、よそ者が入るのには慣れてるし、
どんな子が来ても、それなりに仲良く暮らしてた。

だから、なんで、そこまで嫌われるのか考えてみた。
相性というよりは、酷い口内炎でドブの様な膿の匂いやからかも?
大袈裟ではなくて、口臭が部屋中に充満するくらい臭い。

ボスは、自分のテリトリー内に病気を持ち込まれるのを嫌う。
明らかに、病気の臭いをさせているこの子が気に食わないんやと仮定した。

クリアーしなければいけないこと=捕獲器を仕掛けてももう二度と入らないから、
信頼関係を作って手動で捕獲、手術すること。
もちろん、第一の目的は、苦痛を取ってQOLを上げてやりたいから。
サプリで抑え込むのも限界やから、抜歯で早く治してやりたいと思ってた。


11月19日に手術の予約を入れ、徹夜してドキドキしながら無事捕獲成功。
ずっとお外で暮らしてきたから、10歳といえども家猫年齢からしたら
もっと歳をくってる計算になる訳で、
手術の麻酔が覚めるだろうかとか、とても心配したけど、無事に戻って来た。
あれだけ酷かった口臭も、嘘のように無くなった。

ひとつ壁をクリアー出来て、ホッとした。

5日間、今までの隔離部屋で養生させた後、家猫たちと同じ部屋に放った。
すごくドキドキした。
でも、人間が介しても動物の仲はどないにもならないのでそっと見守った。

大胆にもボスに挨拶に行き、頭をごっつんこ…そして鼻チュー
成功!いきなりの挨拶に驚いたようだけど唸りながらも認めてるやったー


猫は、ふとしたきっかけで、性格というか態度が変わる。
手術を終えた日を境に、より一層仲良くなれた。
足元とまではいかないけど、代わりに壁にスリスリして甘えてくれるようになった。
もう少し大胆に触っても、逃げずに頭を傾ける。

こんな日が来るなんて夢みたい!


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険しかった表情も、               丸くなったよ。


なのに、なんで上手いこといかへんのかな?
素敵な時間は、20日間しか続かなかった。
まるで、めろんの時を思い出してしまう。

12月15日、この子はフラフラになった。
糖尿病・アシドーシス・腎不全・低体温・黄疸…非常に危険な状態。

それに、頼りになるホームドクター(ボランティア動物病院)の休診日。
いつもなら、休診日だろうと夜中だろうと叩き起こすんやけど、
新病院へ移転したばかりの時期と重なって遠慮してしまった。

それで、近所の病院へ駆け込んだのが、そもそもの間違い。
目は朦朧とし、私のことすらよくわかっていない様子で、
一向に良くならず、体力は消耗していくばかり。
低体温を改善するためにも、強制給餌で流動食を入れて欲しいと頼むと、
フードを5粒食べさせたけど、口をこじ開けた際に手を噛まれたと話す。
5粒だけ?!ありえへん。

「じゃ、私が食べさせますから、流動食をシリンジに入れてもらえませんか?」

「そんな嫌なことをしたら、ショック死しますよ。」

私にしたら、口をこじ開けて1粒ずつ食べさせる方がストレスやと思いますけど…。

ここに居たら、助かるものも助からないと思い、この状態で動かすのは怖いけど、
入院3日目、ホームドクターに電話して受け入れ要請した。

ここからホームドクターへは、高速を使っても早くて45分掛かる距離。
移動の間、怖くて怖くて仕方なかった。

案の定、途中から様子がおかしくなり、痙攣しだして…
車を止めれば処置が遅れるので、非常事態でも運転し続けるしかなかった。
叫びながら運転した。

やっとの想いで病院へ着いた時は、目を見開き、手足を前に突っ張らせたまま
ピクリとも動かない。
今まで、看取ってきた子たちの最期と同じ姿…。

「先生、死んでしもた?!」

先生は何も答えてくれずに黙々と処置を続ける。
こんな先生初めてや。空気が凍る思いやった。

おでこを引っ付けて、「大好きやからがんばって。」と呟いた。


……………動いた!


先生は保育器に入れてくれて、猫は食べないとダメになるからと、
毎日シリンジで何回も強制給餌してくれた。
野良っ子やけど、強制給餌でショック死なんてしてないよ、ヤブ先生(苦笑)

体温は、半日で正常値まで戻った。
黄疸もおさまった。血糖値も適切なインシュリン量でなんとか安定してきた。
毎日、少しずつ少しずつ回復していく様子を見るのがうれしかった。


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ネットを外して元あるキャットウォークと繋いだら、みんなのいい遊び場に変身。


日頃、携帯をほったらかしの私が、毎日携帯と添い寝してた。
クリスマスの日に朝から携帯が鳴った。
着信は、動物病院…まさか?!

「非常に残念ですが……(沈黙)」

え?!うそやろ、なんで?!と心の中で呟いた。

(ここから、先生の声のトーンが上がって)「お迎えに来たって♪」

電話口の後ろで看護師さんたちがクスクス笑ってる。

へ?!
だ、騙された!起き抜けから騙された…(-_-;)
先生、心臓に悪すぎるわ!大阪人やからって、オチはいらんってば。
(ちなみに、先生と私はなーなーの仲なのでハメられただけで、
 当たり前ですが、普通の患者さんには絶対しません…のはず


ってな訳で、
本当は、もう少し観察が必要やったけど、まったく自分から食べようとしないので、
自宅の慣れた環境に戻して療養してやった方がいいという先生の見解で
26日に退院することになった。合計12日間の入院やった。

まだまだ不安定さも残り、食も細すぎて、私も心細いけど、
どんな形にしろ、生きて戻ってくれたことはすごくうれしい。


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食べた!食べた!
自力で食べることは、ハイジの「クララが立った~!」くらいうれしい。


更にうれしいことは、お見舞にいく中で、前よりも増して仲良くなれたこと。
頭をごっつん、ごっつんとして甘える、小さなゴロゴロも聞こえた。
ここまでの道のりは長かったけど、もう立派な家猫やね。

このまま、この子と幸せな日々が過ごせますように。
そして、早くぷっくりとして元気になってほしい。




Special Thanks!!
風子の母さま ご支援金46000円
全てこの子に使わせていただきました。本当にありがとうございます。



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【2010/12/30 21:37】 まめ | トラックバック(0) | コメント(19) |
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