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目の前で交通事故に遭った猫を保護

28日の出勤時の出来事。


日頃はギリギリで家を飛び出すダメ子ちゃんの私が、
いつもより5分早く家を出て、
1個目の信号がもうすぐ赤に変わりそうになる時
、”黄色は進め~バスに負けるぞぉ”
と突き進むのに、今日は”黄色は止まれ”で止まった。

(たいがい1個目の信号で止まってる間にバスが横切って
バスの後になってしまい、停留所で停まりまくるから、
会社に着くのがギリギリになるもんで^^;)


そして信号が青になり、いつも通りに左折しカーブにさしかかる。
「今日は、バスにも勝ってるし余裕やなぁ~~~。」と気分がよかった。

後から思えば、この絶妙なタイミングが悲劇と遭遇するとも知らずに。







いきなり左から何かが出てきて、前の車の左前輪にぶつかった。


猫!猫!猫や!!


ぶつかって弾き飛ばされたるだけならまだよかってんけど、
タイヤに巻き込まれたからかまず右側の下半身が轢かれて、
そしてくるっと体が反対に向いて、左後輪で左側下半身も轢かれた。


恐怖で意識が飛んでしまったというのかよくわからんのやけど、
でも、そこだけはスローモーションのコマ送りのように見えて、
今でもはっきりと脳裏に焼き付いてる。


体が凍り付いたから、どうして車を停めたのかも覚えてないけど、
気が付いたら、上着を脱いで路肩に倒れてる猫に被せて捕まえようとしてた。


猫は肩で息をしてる、まだ生きてる。
お願いやから動かないで!また、車に轢かれたら命がない。
もし逃げても大丈夫なように、民家側に走るように道路を背にして近付く。


生粋のノラちゃんなんやろう。
気力だけでぼろぼろの体を奮い立たせて、
前足を後ろ足の松葉杖のように使い、
体を斜めにしながらぴょこんぴょこんと飛び跳ねて前の草むらへ逃げ込んだ。


草むらに近づいて再度捕まえようと上着を両手に広げたけど、
捕まえてから入れる物がないことに気付いた。
今日のかばんは小さくて入らないし、入ったとしても
交通事故に遭った猫を丸めて入れるのはよくない。


もう少し行けば、コンビニがある。箱をもらおうか。
いや、箱がなかったらどうする?
そうや!私の家へは2~3分で帰れるんやから、
キャリーとバスタオルを持って来よう。
草むらに横たわって隠れてるから少しの間は動かないはず。


そういえば、会社のことを忘れてた!
草むらの猫を横目に、会社にごめんなさい遅刻します電話。
なんか理由を考えればいいのに、気が回らなくて、
「前の車が猫を轢いたから病院へ連れて行ってあげたいので、
すみません!遅刻します。また電話します。」と電話を切った。

こないだは犬で欠勤、今日は猫で遅刻かい!
って思われたやろうなぁ。あほな私。


電話を切るやいなやすぐに家へ戻り、ガタガタと支度をして現場へ戻った。
猫さんは、相変わらず肩で息をして横たわってた。


バスタオルを広げる私を見つめてたので、また逃げられてはと思い、
「私はな、あんたを助けたいねん。怖いのはわかるけど捕まってほしい。
ちょっとだけいうこと聞いてくれへんやろか。」
と交渉してみたものの、
もう少しのところでまた向こうの茂みに逃げられてしまった。
草むらの横の住人が不審に思い近付いてきはったから。


訳を話すと、「どんな猫?と」聞かれたので、
「サビ猫です。黒と茶色がぐちゃぐちゃになった猫。」と答えた。

「ああ、その猫やったらたまにうちの庭におるわ。
 ひょっとしたら、庭におるかも?玄関から入ってくれていいから。」

「ここの草むらから猫は庭に入れるんですか?」

「たぶん入れるよ。」


表の玄関から大きな庭に案内されて奥に入っていくと、
バーニーズマウンテンドックがこんちは~と家の窓から覗いてた。
大型犬を家の中で飼ってはるくらいの人やから、
見ず知らずの変な猫おばちゃんにも協力してくれはったんやろな。


そこから先に進んでいくと、
先に歩いてた奥さんが「おるわ!」と指を差した。
おった、さっきのサビ猫が横たわってる。


すぐさま奥さんは機転を利かせてくれて、
「私は表へ戻って猫が出んように草むらに立っとくから捕まえ。」と走り出た。


もう失敗は出来ない。失敗すれば行方がわからんようになるか、
また道路へ飛び出て轢かれるやろう。

もう一度、
「怖くないよ、助けたいだけやねん。」とささやきながら近付いたけど、
また前足を松葉杖にし傾きながらぴょこんぴょこんと。


でも道路側には人間(奥さん)がいるから、
不幸中の幸いで庭の隅へ逃げ、そして追い詰め、
最後の力を振り絞って前足だけで柵に登って逃げようとしたけど、
後ろ足は利かなかったので抱きかかえて捕まった。

私に殺されるかもしれないと全身全霊で抵抗してきた姿が悲しかったな。


キャリーと離れてしまったので、草むらにいる奥さんにお願いして
戻って来ていただき、猫の傍へ置いてもらって無事にキャリーイン。


「すみませんでした、ありがとうございました。」

「いや、かまへんよ。
私は犬しか飼ったことないから、何もしてあげられへんけど。」


いえいえ、奥さんがいなかったら、
この子を見つけることはできなかったんやし。
人の温かさを感じて、有難くて、その場を後にした。







どこの病院へ行こう?
掛かりつけの病院は東大阪・・・高速に乗るし時間がかかる。
こないだローズの危篤で立て続けに休んだから
会社もそんなに遅刻出来ないし、
交通事故やからなるべく早く診せてやりたいし。

でも、この辺はろくな獣医がおらん。
それに、まだ獣医が開いてる時間じゃない、どうしよう・・・。

人間、テンパルと思考能力が落ちる。
でも、ない頭で早く考えんと!しっかりせぇ!ワタシ!


そや!あそこの病院へ行こう。猫の好きな優しい先生や。
高架を飛ばしたら20分もあったら着くし。


病院に着き電話をかけて開けてもらおうと思ったら、
ちょうど看護士さんが出勤してきはったので、
理由を話し中へ入れてもらえた。


診察台の上にキャリーを置いて、さぁ診察。
やっと、ここまでたどり着けたという安堵感がわいてきた。

でも、先生の手が動かない。

そうや、ここの先生も看護士さんも本当に心優しい人やけど、
生粋のノラちゃんを苦手としてたんや・・・。
いや、
たいていの獣医が触れないノラちゃんはご法度やったなと我に返った。


「キャリーごと麻酔をかけて検査するしかないです。
(触れないから)治療もどこまで出来るか・・・。」


決断に迫られた時、ようよう頭が正常に戻ったみたい。
やっぱり、高速を飛ばしてでも東大阪まで行こう。
掛かりつけの獣医は触れない子でもOKやもの。


そこの先生に深々と頭を下げて車へ乗り込んだ。
そして電話した。
「今から交通事故に遭った猫を連れて行くのでお願い!」







高速を降りると中央環状線は大渋滞。
そうか、五十日じゃないけど、今日は月締めかぁ。
早く着きたいのに。


猫は生きてるやろか?
恐る恐るキャリーを覗き込むと息をしてる。


この子は怖いから逃げたけど、まっすぐな目で私の話は聞いてくれた。
だから、人間は怖い人ばかりじゃなくて良い人もいるって伝えたくて、

「人間は悪い人ばっかりやないで。
今日、あんたにかかわる人はなええ人ばかり。
だから、もうな、何も心配しせんでええんやで。」と話続けた。
きっと、少しだけわかってくれたと思う。

同時に、落ち着けワタシ、きっと事態はええ方向にむくって
自分を励ましながら、やっと渋滞を抜け病院へ着いた。


入ると看護士の姉ちゃん(ここは半家族経営)の方が「瀕死?」
と聞いてきたので、「いや、目力はある。」と答えた。
先の患者さんが診察室に入ってたので、
待ってても大丈夫か気遣ってくれたんやろう。


まだ他にも患者さんは待ってたけど、緊急性があるので次に入れてもらえた。

「交通事故やったら、近くの獣医に行ったらよかったのに。」

「飛び込んだよ、そやけどノラちゃんは・・・って言われたから
ここへ走ってきたんやんか。」

「なんじゃ、それ。」


怖いもの知らずの先生には理解しがたかったんやろな。
ここには、プロテクター手袋(爪や牙から守る分厚い皮手)が存在しない。
猫袋すらない。
しいてあると言ったら、エリザベスカラーくらい。


「検査したいから軽く沈静だけ打つで。」
そう言ってキャリーのドアを開け、いつものように素手で注射した。
恐るべし、先生。


レントゲンを取ったら、腰の骨が両方とも折れてた
轢かれた瞬間を見たから想像はしてたけどショック大やった。

膀胱は破裂してないか聞いたら、今のところは大丈夫そう、
だけど、どこからか出血してるのか影が映ってると。





サビ猫2.7kg。まだ若い。



「どないする?今のところ内臓の状態ははっきしとはわからんけど、
内臓に異常がなかったら、
骨盤の手術をしたら普通に歩けるようになると思う。」

隣に居た姉ちゃんが、「そやけど骨盤の手術は高いで~。」
とすかさず話を続けてきた。


・・・こないだのローズの入院代すら、まだ払えてない。
もう、頭がいっぱいいっぱいになってきた。


この足ですぐ会社に行かなあかんし、
明日、姪の入院先に呼ばれてるから帰りに寄ります(病院同士近距離)、
その時にまた細かい話をすると病院を後にしたけど、
車の中ではいろいろな不安が募るばかり。


ローズが亡くなって、まだ10日やというのに、
猫神様はまた新たな試練をくだされたもんやな。

もう、次から次へとあっぷあっぷですって・・・。

でも、突き進んでいくしかないな。



関連記事
【2013/06/29 06:11】 さびちゃん改めもみじ | トラックバック(0) | コメント(4) |
<<究極の二択 ~教えてください!~ | ホーム | ローズ、またね。>>
comments
--うわぁ~、またえらいことに!--
読みながらドキドキでした(^ ^;)

私も一回だけ後ろの車が猫はねたのを見たことあるけど、
その猫は気が狂ったように体が跳ねまくってて、すごいショックでした。

オマケに私は用事で急いでたんで、戻ってやることもできず…、
その後どうなったんか長いこと気になってました。

うちのレオの場合は跳ねられた瞬間は誰も見てなくて、朝、ダンナが乗り込もうとした車の下で
にゃーんにゃーんと大声を出して、自分の居場所を知らせたそうです。

毎日ダンナに玄関先でご飯貰ってたんで、きっと助けて~!って言うたんでしょうね。
その割に、血だらけの顔を拭いたろうと思ったらシャーシャー言われて拒否られましたが…(^ ^;)

そのサビちゃん、両足骨折と大変やけど、目力があるんやから助かりそうな気がします。
うちのレオも体は全く動かされへんかったけど目力だけはすごくあったんで、やっぱり助かる子ってなんか違うねんなぁと思いましたもん

どうぞどうぞ助かりますように
【2013/06/29 10:44】 URL | チョコビ #TXsCAm0Q[ 編集] |
----
さびたんがんばれ!!
【2013/06/29 14:04】 URL | 杏 #72f2XA5U[ 編集] |
----
チョコビ姐さん、ほんまえらいことに…ですわ。

姐さんも後続車とはいえ見たことがあるねんね、辛いね。
「その猫は気が狂ったように体が跳ねまくってて、すごいショックでした。」
って表現読んで、それ!それ!と思ってしまった。
まさしく、私が見たぴょこんぴょこんって、そんなんやったんですよ!
だから、私も気が動転してしまった。

レオちゃんの経緯は、そやったよね、だんだんと猫集の日記の記憶が蘇ってきました。
最初はたいへんやったけど、元気になってよかったよねー(^_^)

ほんで、さびちゃんは、
やっぱり目力があっただけに今のところ生命の危機はないそうです。
いろいろと、ありがとうm(_ _)m
【2013/06/30 05:37】 URL | キョロ #YqN.Cq0E[ 編集] |
----
杏さん、コメントもメールもありがとう。
自分も手一杯やのに、やさしい言葉かけてくれてありがとう。

さびたん、元気はある。
痛み一生懸命こらえてるとは思うけど(; ;)がんばってるでー。
【2013/06/30 05:42】 URL | キョロ #YqN.Cq0E[ 編集] |
please comment













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